区画整理は止められる!

 

議会で視察した「区画整理廃止・見直し地区」  山崎陽一市議

 

 羽村駅西口区画整理は事業期間20年の11年目で、進捗率は6%と大きく遅れ、事業の見直しが現実問題となってきました。国交省調べでは全国で都市計画決定後10年以上塩漬けの区画整理が224地区。うち41ヵ所が廃止。縮小や検討中が112ヵ所あり、長期間の放置は好ましくないとして対策を求めています。

 社会経済状況の変化の中で西口区画整理をどう考えるか、市議会で視察した中止・見直し地区の報告です。(2008~2012)

 

2008

●東京都稲城市百村地区・・・廃止。

  地区計画によるまちづくりに変更

 

 12.3㌶,地権者170人,事業費111.6億円(進捗率4%,支出4.2億円で中止)

1093年 都市計画決定。

1094年 事業認可。

2008年 都市計画変更。区画整理事業中止

換地設計案に対し半数以上が反対。事業続行は困難、地区計画のまちづくりに変更。

都市計画道路は、東京都が整備する。

見直しプロセス(住民参加で地区計画代替案→都市計画決定取り消し→議

会承認・中止)  

 

2009年 

●茨城県那珂市下菅谷地区・・・廃止。

  地区計画のまちづくりに変更 

61㌶・地権者417人・事業費は中止で 83億円→10億円 に大幅減少

1091年 都市計画決定。

1095年 換地設計基準案説明会流会。権利者の過半数が反対。

住民が「町歩き」で道路拡幅計画を作成、市も協力をした。

 「まちづくり条例に基づく住民提案」に基づき、都市計画審議会で区画整理中止公告。 

 

2010 

飯能市岩沢北部、南部地区・・・100年かかるとして縮小。

  事業費6割減

 岩沢北部(面積)42.2ha17.8ha(事業費)238億円→129億円

 岩沢南部    55.4ha36.5ha      213億円→93億円 

1094年、1096年に事業認可。

2007年度で進捗率は10%以下。

  財政難で完了まで100年かかるとして問題点抽出。有識者会議の見直し

  答申を受け市長、職員が住民宅を訪ね説明。[事業縮小案]を議会了承。

2009年事業計画変更を決定。20年後の完了目標。

 

2011年●東松山市和泉町・・・平成16年仮換地指定取り消し。

         区画整理凍結。  

 41.7ha 174億円(市費91)、事業期間平成5年~23年。地権者798人    平成10年仮換地指定(一部9.9ha)に対し、反対署名や行政不服審査請求

  が相次ぐ。財政難で50年かかることから住民参加の「見直し検討会」を設  

 置」。「現道を活かし下水道整備」の報告書に7割住民が賛成。事業凍結 

 

2012年 ●鶴ヶ島市一本松区画整理・・・見直し派が市長当選。

           地区計画と併用

  H4年都市計画決定・21年決定変更。下水道未整備地区。

区画整理課・藤縄氏が見直しを掲げて市長選立候補。当選。

  区画整理43ha→区画整理16.8ha・地区計画26ヘクタールへ変更。  

  事業費200億→半額以下になる。

 

反対の会でも事業中止の茨城県那珂市下菅谷地区、東松山市和泉町を見学しました。

 

 

区画整理を止めた東松山市和泉町の事業凍結プロセス

 

 施行者の発議→代替案作成→関係者の合意→認可権者の承認→議会の議決

 

昭和43年5月 都市計画決定

平成2年1月 まちづくり協議会発足(457人)

   5年3月 事業認可(41.7haH5~13年・123億円・権利者数800人)

   8年2月  仮換地案個別説明会

    10月  区画整理反対の会発足(145名)

 10年1月  第1回事業計画変更認可・告示

     3月  仮換地指定(9.9ha)

              権利者は仮換地指定に対し行政不服審査請求

    11月  市長指示による「区画整理事業検討プロジェクト」が   

         報告書作成

         事業計画見直し説明会開催(5回実施)

     内容●事業費増大、長期化は移転戸数の増大が要因。

        現道を活かし、移転家屋を減らし事業 期間、経費の削減

        を図る。

              (反対の会は、通知文返還。説明会ボイコット)

   12月 「まちづくり協議会」が早期の見直し作業と事業促進の

               要望書提出

12年2月 市は「事業見直し検討会」への参加を要請。

           反対の会は拒否

    8月  土地区画整理法76条、建築制限に関し、緩和処置を行う

   10月  反対の会に対し、検討会への参加を再要請

13年12月 全権利者に対し「区画整理事業見直し検討会」参加を募集14年 2月 第2回事業計画変更(H5年~23年・175億円)

        見直し検討委員会の委員決定

     3月 第1回検討会。

              名称を「和泉町地区の住環境を考える会」に変更

15年  4月 第16回「住環境を考える会」。

            「現道を活かし、下水道整備を求める調査検討結果」を 

     市長に提出

  6月 市議会代表者会議で状況報告

 6~8月 地区権利者説明会(10回開催。800名中、166名出席)

    10月 権利者意向調査(計画への賛否・配布712回収294)

         現在の生活環境を基本とし、道路、下水道を個別に整備  

        ・・・71%

16年 3月 市議会で市長が事業凍結宣言。

       全権利者に仮換地指定取り消し通知

   12月 予算廃止。地区計画での整備を目指す。

区画整理は止められる
区画整理を止めた様々な事例を紹介します。
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区画整理は止められる